執筆者 | クロモリ ユウキ
マーケター | air Inc.代表
シラベルの開発者であり、air Inc.を運営しています。少ない費用で大きな成果を上げるマーケティングの研究と支援を提供しています。
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MEO(ローカルSEO)対策で、写真や投稿の数が重要な要素のひとつであることはご存じでしょうか?特にGoogleビジネスプロフィールでは、写真や投稿が多い店舗ほど検索結果で上位に表示されやすくなります。
写真や投稿には、オーナーが自ら店舗の魅力を伝える投稿と、来店者によるリアルな体験が反映された投稿の2種類があり、特に最近は来店者による投稿が評価されやすい傾向にあります。来店者の投稿は口コミやレビューとしての役割を果たし、信頼度を高め、新規顧客の来店促進に大きな影響を与えます。
この記事では、オーナー投稿と来店者投稿の役割の違いや、写真・投稿が少ないことでMEOにどのような影響があるのか、また、投稿が増えるとどのようなメリットが得られるのかについて詳しく解説します。
この記事はで読むことができます。
MEOにおける写真や投稿の重要性とは?
MEO(ローカルSEO)対策において、写真や投稿はビジネスの信頼度や魅力を伝えるための重要な要素です。写真や投稿の数が多い店舗は、検索結果で上位に表示されやすくなるため、集客力が向上しやすいとされています。
また、見た目や実際の体験が伝わる投稿は、ユーザーにとって「どんな場所なのか?」を具体的にイメージしやすく、新規顧客の来店を促進する効果も期待できます。
ここでは、MEOにおける写真や投稿が検索結果や新規顧客に与える影響について詳しく解説します。
Googleビジネスプロフィールに投稿される写真や投稿は、検索結果での順位に直接的な影響を与える要因の一つです。写真や投稿の数が多く、また内容が充実していると、Googleがその店舗を「活発で人気がある場所」と認識しやすくなります。
結果として、他の競合店舗よりも上位に表示される可能性が高まり、ユーザーの目に留まりやすくなります。
例えば、写真が豊富に投稿されている店舗は「どんな雰囲気か」が伝わりやすく、検索者が実際に店舗を訪れた際に期待とのギャップが少なくなるため、顧客満足度も高まります。
反対に、写真や投稿が少ないと「情報不足」と判断され、他店に流れてしまうリスクが高まります。
新規顧客にとって、写真や投稿はその店舗が自分の求める場所かどうかを判断するための重要な情報源です。特に、来店者が投稿したリアルな体験の写真やレビューは、信頼性が高く、「実際の雰囲気が見たい」というニーズに応えられます。
ユーザーは、口コミや写真を通じて、実際の店舗の様子やサービス内容が自分に合っているかどうかを見極めやすくなります。
さらに、写真や投稿の充実度は「お店がどれだけ繁盛しているか」や「人気の度合い」を示す指標としても機能します。新規顧客にとって、投稿が多い店舗は「安心して行ける場所」「すでに他の顧客からも評価されている場所」として信頼性を感じやすくなり、来店のきっかけとなるでしょう。
オーナーによる投稿と来店者による投稿の役割の違い
MEO(ローカルSEO)対策において、オーナーと来店者による投稿は、それぞれ異なる重要な役割を担っています。オーナーによる投稿は、店舗の魅力やサービス内容を正確に伝える基盤となり、新規顧客に自信をもって提供できる情報を発信するためのものです。
一方、来店者による投稿は、実際に訪れた顧客のリアルな体験が反映された口コミやレビューとしての信頼度を高め、他のユーザーに安心感を与える役割を果たします。
ここでは、オーナーと来店者による投稿のそれぞれの特徴と、MEOにおける役割の違いについて解説します。
項目 | オーナー投稿 | 来店者投稿 |
---|---|---|
目的 | 店舗の魅力やサービス内容を正確に伝える | 実際の体験を通じて他のユーザーに参考情報を提供 |
役割 | 店舗の基盤情報を提供し、店舗の理想像を発信 | 口コミ・レビューとして、他のユーザーの信頼度を向上 |
新規顧客への影響 | 店舗の雰囲気や特徴が伝わり、来店意欲を高める | リアルな体験が伝わり、安心感や興味を与えて来店を促す |
信頼度 | 中程度 – 公式情報として信頼されるが一方的と感じられることも | 高 – 実際の顧客の声として、他のユーザーにとって信頼性が高い |
重要性 | 高 – 店舗の基本情報として顧客に選ばれる要素を形成 | 高 – 口コミやレビューとしての信頼性が新規顧客の判断材料に直結 |
取り組みやすさ | 高 – オーナーが自由に投稿でき、情報をコントロールしやすい | 中程度 – 来店者の自発的な投稿が必要で、投稿の促進には工夫が必要 |
オーナーによる投稿は、店舗の魅力を正確に伝えるための基盤です。写真やテキストを通じて、提供するサービス、こだわりのインテリア、メニューやイベントなど、店舗の強みや特徴をわかりやすくアピールできます。
オーナーが意図的に作成した投稿は、「店舗がどんな場所か」「どういったサービスを提供しているか」といった基本情報をしっかりと伝え、新規顧客に店舗を選んでもらうための信頼できる情報源として機能します。
例えば、落ち着いたカフェの雰囲気や、季節限定のメニューの写真をオーナーが投稿することで、ユーザーに「ここで過ごしたい」と思わせるきっかけになります。
オーナー投稿は、店舗の理想像を反映したメッセージを直接発信できるため、新規顧客に店舗の魅力を効果的に伝えることができます。
来店者による投稿は、リアルな体験に基づいた口コミやレビューとして、他のユーザーに対する信頼度を高める役割を果たします。来店者による投稿は、実際の体験が反映されるため、店舗の「現場の様子」や「顧客が感じた価値」を知ることができます。
特に、ポジティブな来店者の投稿は、他のユーザーに「自分も行ってみたい」と思わせる力があり、口コミの信頼性が新規顧客の来店を後押しする大きな要素となります。
また、来店者の投稿が定期的に増えることで、店舗の人気や評価が一目で分かるため、新規顧客にとって「多くの人に支持されている店舗」という安心感を与えることができます。
オーナー投稿とは異なり、来店者の投稿はより個人の視点からの評価が含まれるため、顧客の生の声が反映され、店舗の信頼性が向上します。
写真や投稿が不足するとどうなる?
MEO(ローカルSEO)対策において、写真や投稿が少ないことは検索順位や顧客への印象に悪影響を与える可能性があります。写真や投稿が不足していると、Googleがその店舗を「情報が少ない場所」と判断しやすくなり、結果として検索順位が下がることがあります。
また、店舗の実際の様子が伝わらないため、顧客が訪れる前に抱く期待が低くなり、来店意欲が減少するリスクもあります。ここでは、投稿数の少なさがMEO順位にどのように影響するか、また顧客に与える印象について解説します。
写真や投稿が少ない店舗は、Googleのアルゴリズムにおいて「活動が少ない」または「情報が不足している」と見なされる可能性が高くなります。これにより、検索順位が低下し、他の競合店よりも目に触れにくくなることがあります。
MEOで上位表示されるためには、継続的に写真や投稿を増やし、Googleに「人気がある」または「信頼性が高い」店舗であることを示すことが重要です。
たとえば、他店が新しい写真や投稿を頻繁に更新している場合、自店舗が投稿数を増やさないと、競合に順位を追い越されやすくなります。結果として、検索結果で目立ちにくくなり、集客に大きな影響が出る可能性があります。
あるエリアを調査してみると、口コミ件数が少なくても、顧客による投稿が多い場合上位に掲載される傾向があります。
順位 | 評価 | 口コミ数 | 写真数 | 1件あたりの写真投稿 |
1 | 4.8 | 40 | 536 | 13.4 |
2 | 4.3 | 121 | 683 | 5.6 |
3 | 4.1 | 279 | 700 | 2.5 |
4 | 4.3 | 94 | 105 | 1.1 |
5 | 4.5 | 50 | 487 | 9.7 |
6 | 4.7 | 173 | 210 | 1.2 |
7 | 4.3 | 538 | 1501 | 2.7 |
8 | 4.5 | 440 | 1523 | 3.4 |
9 | 4.3 | 107 | 254 | 2.3 |
10 | 4.4 | 64 | 120 | 1.8 |
20 | 4.1 | 775 | 1496 | 1.9 |
また、ランキングを決定づける要因の中にも、「長期的なレビューの継続的な流入」という項目があります。
写真や投稿が少ない店舗は、顧客に対して「情報が少なく、訪れても期待通りではないかもしれない」という印象を与えることがあります。特に、来店前に店舗の様子や雰囲気を知りたいと考える新規顧客にとって、情報が不足している店舗は不安材料になりやすいです。
実際にどのような体験ができるのかが伝わらないため、顧客が他の競合店に流れる原因にもなります。
写真が豊富に投稿されている店舗(レストランA)と、写真が1枚もない店舗(レストランB)を比較する画像を用意しました。以下は、それぞれの店舗が顧客に与える印象の違いです。
1枚もない店舗が抱えるイメージ
- お店のジャンルはわかるものの、行ってみたいという気持ちが湧きにくい
- 詳しく調べる気が起こりにくく、情報を得る手間がネックに
- 魅力や個性が伝わらないため、顧客の興味を引きにくい
一方で、写真が多いレストランAは、店舗の雰囲気や料理の概要が伝わりやすいため、「ここに行ってみたい」と顧客に感じさせる要素が強く、選ばれやすいことがわかります。
また、写真や投稿が多い店舗は「多くの人に支持されている場所」としての印象を与えられるのに対し、投稿が少ない店舗は「まだ支持が少ない場所」と見られがちです。結果として、顧客がその店舗に対して期待を抱きにくくなり、選ばれる機会が減ることがあります。
写真や投稿が増えると得られるメリット
写真や投稿が増えることは、MEO(ローカルSEO)において大きなプラス効果をもたらします。特に、来店者による投稿やオーナーの充実した投稿が増えることで、店舗の信頼性が高まり、検索結果での順位向上や新規顧客の来店促進に繋がります。
また、継続的に来店者に投稿してもらう仕組みを整えることで、自然と口コミやレビューが増え、長期的なMEO強化にも繋がります。ここでは、来店者とオーナーの投稿がMEOに与える効果や、投稿を促す仕組みづくりについて解説します。
来店者による投稿が継続的に増えることで、店舗の人気や信頼度がGoogleに認識されやすくなり、MEO強化に大きな効果をもたらします。
特に、写真やレビューが増えると、検索アルゴリズムがその店舗を「活発で、顧客に支持されている場所」と判断しやすくなり、検索順位が向上する可能性が高まります。
例えば、定期的に来店者が「料理の美味しさ」や「居心地の良さ」について投稿すると、これが累積的な評価として蓄積され、より多くの新規顧客が興味を持ちやすくなります。
オーナーによる投稿が充実していると、店舗の魅力やサービス内容が新規顧客にしっかり伝わり、来店意欲を高める効果があります。
オーナー投稿は、店内の写真やこだわりのメニュー紹介などを通じて、ユーザーが「このお店に行ってみたい」と感じるポイントを提供できます。
例えば、オーナーが季節限定のメニューやイベント情報を頻繁に投稿していれば、新規顧客にとって「いつ訪れても新しい発見がある」と感じさせられ、リピーターにもなりやすくなります。
来店者に積極的に投稿してもらうためには、店舗側が投稿しやすい仕組みを作ることが重要です。
例えば、店舗内に「写真を投稿していただけると嬉しいです!」といったポップを設置したり、MEO対策だけでなく、SNSでシェアしたくなるようなインスタ映えするスポットを用意することで、来店者に投稿を促すことができます。
また、投稿に対するオーナーからの感謝のコメントや「いいね!」の反応なども、来店者にとって投稿のモチベーションとなり、継続的な投稿が期待できます。
このように、来店者に自然と投稿してもらえる仕組みを整えることで、口コミやレビューが増え、MEO対策の効果が長期的に高まります。
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