執筆者 | クロモリ ユウキ
マーケター | air Inc.代表
シラベルの開発者であり、air Inc.を運営しています。少ない費用で大きな成果を上げるマーケティングの研究と支援を提供しています。
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ホームページで大切なことは?
「成果を上げる」ための3つの目線
「ホームページを作ったけど、なかなか集客に繋がらない…」
そんな悩みを抱えている方は、 ホームページ制作の目的が曖昧 になってしまっているのかもしれません。
ホームページ制作で最も重要なのは、 「顧客目線」 です。
- お客様が本当に求めている情報は何か?
- どんな情報を掲載すれば、お客様は喜んでくれるのか?
- ホームページを見た後、お客様にどんな行動を取ってほしいのか?
常に 顧客目線 で考え、 お客様にとって価値のあるホームページ を目指しましょう。
- ホームページを作ったけれど、集客に繋がらない…
- ターゲットに響くホームページの作り方 がわからない…
- ホームページで何を伝えればいいのかわからない…
この記事はで読むことができます。
ホームページは「誰に、何を、どうやって」伝えるかが重要!
ホームページは、ただ闇雲に情報を詰め込めば良いというものではありません。
お店や会社を知ってもらい、お客様に行動してもらうためには、 戦略的に情報発信していく 必要があります。
そのために重要なのが、 「誰に」「何を」「どうやって」伝えるか を明確にすることです。
まず、誰に向けてホームページを作るのか? ターゲットを明確化することが重要です。
ターゲットが曖昧なままだと、 誰に響くかわからない情報ばかりのホームページになってしまいます。
例えば、ターゲットが「独身女性」なのか「ファミリー層」なのかで、 ホームページのデザインや掲載する情報は大きく変わってきますよね。
よく起こってしまう間違いは、「オールターゲット」にしてしまうことです。
つまり、「気になっている人、見てくれた人みんながターゲット」と言う決め方は、
平均的な内容になってしまい、差別化ができなくなってしまいます。
次に、 「自社の強み」 が伝わるように情報をまとめる必要があります。
自社の強みというのは、「あなたのお店、商品やサービス」しか出来ない解決策です。
「美味しい料理を提供する」
「高品質なサービスを提供する」
というのは、どの企業にも共通する目標であり、 お客様に響く「強み」とは言えません。
「他店にはない、自社ならではの強み」 は何か?
例えば、飲食店であれば、
- 「地元の食材にこだわった料理を提供している」
- 「落ち着いた雰囲気でゆっくりと食事を楽しめる空間を提供している」
など、 他の店と差別化できる点 を明確にしましょう。
お店の強みから生まれている魅力は、お店が得意なことなので、
差別化が自然にできる傾向があります。
「美味しい料理を提供しています!」と、 ただ単に伝えるだけでは、お客様はなかなか納得してくれません。
なぜなら、どの飲食店も同じように「美味しい」とアピールしているからです。
そこで重要になるのが、 「お客様を納得させるための根拠」 を示すことです。
例えば、
- 「ミシュランガイドに掲載されました」
- 「有名グルメ雑誌で紹介されました」
- 「お客様満足度No.1を獲得しました」
などの客観的なデータがあると、 お客様に「本当に美味しいお店なんだ」と納得してもらいやすくなるでしょう。
第三者からの評価でなくても、
- 地元の野菜を使って鮮度の高さをアピールする
- 自家栽培の食材を使っている
- 自家製の麺を使っている
などのおいしさの根拠が示せると更に納得できます。
ペルソナ設定で理想のお客様像を明確に!
ホームページで誰に何を伝えたいのか?が明確になったら、次は、より具体的にお客様像を深掘りしていきましょう。
ターゲットを具体的に設定する際に有効なのが、ペルソナ設定です。
ペルソナ設定とは、実際にお店に通ってくれているお客様をイメージし、より深く理解するための作業のこと。
顧客を「年齢や性別」といった属性情報だけでなく、「なぜお店に通ってくれるのか」「どんな点に満足してくれているのか」といった行動や感情面まで具体的に想像することで、より深く顧客を理解し、効果的なホームページ作りに繋げることができます。
ペルソナ設定では、年齢や性別、職業といったデモグラフィック情報だけでなく、「なぜその人はお店に来るのか?」という背景や行動を具体的に想像することが重要です。
「どんな悩みを抱え、どんな未来を望んでいるのか」という ニーズ(欲求) を明確にすることで、よりペルソナを「生きた顧客」として捉えることができます。
お客様は、実に様々な悩みや願いを抱えてお店にやってきます。
飲食店を例に挙げると、
例えば…
- 「美味しいものを食べたい」 … 味、食材、調理法、希少性、評判などを求めている
- 「特別な日に利用したい」 … 記念日、誕生日、接待など、ハレの日需要
- 「おしゃれな空間で食事を楽しみたい」 … 雰囲気、インテリア、サービス、客層などを重視
- 「リラックスできる空間で過ごしたい」 … 静かさ、個室、サービス、空間の広さなどを求めている
- 「友人とわいわい楽しみたい」 … 賑やかさ、メニューの豊富さ、料金設定などを重視
- 「一人でも気軽に立ち寄りたい」 … 入りやすさ、メニューの分かりやすさ、回転率などを求めている
- 「デートで利用したい」 … ロマンチックな雰囲気、ムード、特別感などを演出
- 「健康に良い食事を摂りたい」 … 食材、栄養バランス、カロリー、調理法などを重視
- 「コスパ良く食事を楽しみたい」 … 料金設定、ボリューム、クーポンなどを求めている
- 「写真映えする料理や空間を楽しみたい」 … 盛り付け、彩り、店内の装飾などを重視
…などなど、挙げればきりがありません。
これらのニーズの中から、あなたのお店はどんなニーズを満たすことができるのか?
お店が解決できるニーズに優先順位をつけ、ホームページで「誰に」「何を」伝えるかを明確にしましょう。
ペルソナを設定したら、 「ホームページに訪れてから、どんな情報を探そうとするのか?」 を具体的にイメージしてみましょう。
例えば、 「子連れで入れるイタリアンを探している人」 の場合を考えてみましょう。
- 「子連れ イタリアン ○○市」で検索
- ⇒ この時点で、「子連れでも安心できるイタリアンレストラン」を探していることがわかります。
- ヒットしたお店の中から、写真を見て雰囲気の良さそうなお店をクリック
- ⇒ 「子供と一緒に楽しめる雰囲気かどうか」を、写真で確認しています。
- メニューページで、子供が好きそうなメニューがあるか確認
- ⇒ 「お子様ランチ」や「パスタ」「ピザ」など、子供が食べやすいメニューがあるかチェックしています。
- アクセスページで、自宅からの距離や駐車場の有無を確認
- ⇒ 小さな子供がいるため、「アクセスが良い」または「車で行きやすい」お店かどうかは重要なポイントです。
- 電話で予約
- ⇒ 子供連れの外食なので、事前に予約をしたいと考えています。
このように、ペルソナの行動を予測することで、ホームページに掲載する情報や、その掲載場所 を決めるヒントが見えてきます。
【他のペルソナの場合】
- 「おしゃれな空間で食事を楽しみたい」 人が求める情報
- ⇒ スタイリッシュな店内写真、雰囲気のある料理写真、落ち着いたトーンのライティング
- 「コスパ良く食事を楽しみたい」 人が求める情報
- ⇒ 料金がひと目でわかるメニュー表、お得なクーポン情報、ボリューム満点な料理写真
ペルソナが求める情報を、ホームページで分かりやすく伝えることで、 顧客満足度を高め、最終的な目標である「来店」に繋げることができる のです。
飲食店における代表的なニーズをさらに深掘りして分析してみましょう。
1. 「美味しいものを食べたい」… 味、食材、調理法、希少性、評判などを求めている
- 深掘り:
- 単に「美味しい」だけでなく、「どんな食材」を「どのように調理」した料理なのか?
- 他のお店では食べられない「珍しいメニュー」はあるのか?
- 「評判の味」は何か?
- 「口コミ」や「メディアでの紹介」情報も参考にしている。
2. 「特別な日に利用したい」… 記念日、誕生日、接待など、ハレの日需要
- 深掘り:
- 「特別な日」を演出できる「個室」や「景観」はあるか?
- 「サプライズ」に対応したサービスはあるか?
- 「コース料理の内容」や「料金設定」は?
- 「記念写真」など、思い出に残るサービスを提供しているか?
3. 「おしゃれな空間で食事を楽しみたい」… 雰囲気、インテリア、サービス、客層などを重視
- 深掘り:
- 「お店の雰囲気」は? (スタイリッシュ、モダン、レトロ、アットホームなど)
- 「客層」は? (年齢層、性別、雰囲気など)
- 「家具」や「照明」など、インテリアへのこだわりは?
- 「写真映え」するスポットはあるか?
- サービスの質は? (丁寧な接客、ドリンクの種類、服装など)
4. 「リラックスできる空間で過ごしたい」… 静かさ、個室、サービス、空間の広さなどを求めている
- 深掘り:
- 「静かに過ごせる個室」はあるか?
- 「周りの目を気にせずくつろげる空間」か?
- 「席と席の間隔」は広めにとられているか?
- 「照明」や「音楽」は落ち着ける雰囲気か?
5. 「友人とわいわい楽しみたい」… 賑やかさ、メニューの豊富さ、料金設定などを重視
- 深掘り:
- 大人数で利用できる「広いテーブル席」はあるか?
- 「飲み放題プラン」はあるか?
- 「メニュー」は豊富か? (色々な料理を少しずつ楽しめるなど)
- 「料金設定」はリーズナブルか?
- 「賑やかで楽しい雰囲気」のお店か?
このように、顧客のニーズを深掘りすることで、「どんなお客様に」「どんな価値を提供できるのか」が見えてきます。
お客様の心を掴む!あなたしかできない価値を表現しよう
ホームページで「誰に」伝えたいのか、ペルソナ設定によって明確になったら、次は「何を」伝えるかを決めましょう。
「美味しい料理を提供します!」「高品質なサービスを提供します!」
…そんなありきたりな言葉では、お客様の心は動きません。
なぜなら、どの企業も同じように「良いもの」を提供しようとアピールしているからです。
では、どうすればお客様の心を掴むことができるのでしょうか?
お客様に選ばれるためには、「あなたのお店だから提供できる価値」 を明確にする必要があります。
それが、「コンセプト」です。
コンセプトとは、「お客様のどんな悩みを、どのように解決するのか」 を明確にした、お店の想いや信念を表現したもの。
簡単に言うと「解決策」です。
コンセプトを明確にすることで、ホームページを通して「あなたのお店ならではの魅力」を効果的に伝えることができます。
例えば、先ほどのイタリア料理店の場合、ターゲットを「子連れで入れるイタリアンを探している人」 のような、子連れで来店したいお客様と設定しました。
では、その方のどんな悩みを解決できるのでしょうか?
- 悩み: 子連れで入れるおしゃれなお店がなかなか見つからない。
- 解決策: 「まるで自宅のようにくつろげる、子供と一緒に入れるおしゃれなイタリアンレストラン」
このように、「お客様の悩み」と「お店の提供価値」を明確にすることで、具体的なコンセプトが見えてきます。
お店のコンセプトが定まったら、次は 「お客様のどんな悩みを解決できるのか」 を具体的に考えてみましょう。
例えば、「まるで自宅のようにくつろげる、子供と一緒に入れるおしゃれなイタリアンレストラン」 というコンセプトであれば、
- 子連れでも気兼ねなく食事を楽しめる
- 子供が飽きない工夫がある
- ママ友とのランチ会にも最適
といった「ベネフィット」をお客様に提供できます。
コンセプトは、 お客様に伝わらなければ意味がありません。
「お客様の心に響く、魅力的な言葉」 で表現することが重要です。
例えば、先ほどのイタリア料理店のコンセプトは、
- 「家族の時間を大切にしたい、ママへのイタリアンレストラン」
のように、 ターゲットを意識した言葉 で表現することで、より魅力的に伝えることができます。
コンセプトは、ホームページだけでなく、メニューやサービス、内装など、お店作り全体に関わる重要な要素です。
時間をかけて、じっくりと検討してみましょう。
どうやって提供する?あなたしかできない提供方法
「誰に」伝えたいか、「何を」伝えたいかが決まったら、最後に「どのように」伝えるかを考えましょう。
いくら魅力的なコンセプトであっても、 お客様に「その価値を受け取れるイメージ」を持ってもらえなければ、意味がありません。
そこで重要になるのが、「どのように」 を伝えるか?です。
「どのように」伝えるか? というのは、 「お客様に、どのようにその価値を体験してもらうか」 を具体的に示すということです。
そして、その価値を「本当に体験できる」ということを、お客様に納得してもらう必要があります。
例えば、先ほどの「家族でくつろげるイタリアンレストラン」の場合、
- 広々とした個室を完備
- お子様連れでも安心の充実したキッズスペース
- 騒いでも大丈夫なように、周囲への配慮も徹底
- アレルギー対応など、安心・安全な食材を使用
といった具体的な取り組みを伝えることで、お客様は「本当に子連れでも安心できそうだな」と実感することができます。
「お客様の口コミ」や「写真・動画」を活用して、「本当に体験できる」という根拠を示すことも重要です。
例えば、
- 実際に個室を利用したお客様の声
- 笑顔で遊んでいる子供の様子を写した写真
- シェフが腕を振るう、本格イタリアンの調理風景を収めた動画
などを掲載することで、より説得力が増します。
このような情報は、Googleマップに掲載されているのですが、公式情報としてホームページにも必要です。
「どのように」伝えるか? も、 お客様の心に響く言葉 で表現することが大切です。
例えば、
- 「お子様連れでも安心! 広々とした個室をご用意しております。」
- 「シェフが厳選した新鮮な食材を使った、本格イタリアンをご堪能ください。」
のように、 お客様が求めている情報を、具体的に、わかりやすく伝える ように心がけましょう。
「どのように」伝えるか? を工夫することで、お客様は「ホームページで見た情報」と「実際にお店で体験すること」を結びつけやすくなるため、期待感を持って来店してくれるでしょう。
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