002_戦略〜集客の考え方

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集客の考え方

集客の全体像を理解して自分のビジネスに最適な集客方法を考えていきます。

対象者:集客初心者向け

ゴール:集客の考え方が理解できる様になります。

ワークショップ:当記事ではワークショップはありません

この記事は施策の考え方の概要です

STEP.0
集客の考え方
顧客を考える
コンセプトを作る
接点を考える

集客とは?

air Inc.では、集客の考え方を「水漏れの改修工事」に例えて表現しています。

air Inc.では、集客の考え方を「水漏れの改修工事」に例えて表現しています。

一般的に、集客とはお客を集めることを指しますが、air Inc.では少し異なる見方をしています。私たちの定義では、集客とは「水漏れを防ぐこと」です。つまり、集客は「水漏れの改修工事」という考え方です。

どんなに集客に成功しているお店でも、必ず「水漏れ(顧客漏れ)」が存在します。

例えば、リピーターを失ったり、新規顧客が一度きりで終わったりすることが、それにあたります。繁盛店にするためには、この顧客漏れを減らし、顧客を貯めていくことが重要です。

そのためには、何か新しい集客施策から始めるべきでしょうか?と聞かれる事があります。そうではありません。

まず顧客に最も近いところから修理を始める必要があります。例えば、顧客サービスの質を向上させたり、フォローアップを強化したりすることが大前提として必要です。air Inc.では、はじめの一歩を「顧客の設定(顧客を理解すること)」にしています。

集客をスタートする前に「誰に、何を、どうやって」と言う順番で考えていくことで、その後の結果が大きく変わってきます。

小さな改善が積み重なることで、確実に顧客を逃さず、長期的な繁盛につなげることができます。

いきなり集客すると
負け続ける事がある

「早く成功させたい!」と焦るあまり、いきなり集客を始める人が多いですが、これにはリスクがあります。まず、顧客が満足できる準備ができていないため、悪評が出やすくなります。顧客は正直なので、口コミなどで本音を書き込みます。

とりあえず集めたけど、結果的にクレームが続出した。と言う相談を聞く事がありますが、その大半は「準備不足と環境が整っていない」ケースです。

また、どんな悩みを持った顧客が満足するのかを理解していないため、ただ数を集めるだけになりがちです。その結果、リピート率が低くなり、広告費に頼らざるを得なくなります。

一定数の新規顧客は来るけれど、リピーターにならず、バケツの水が増えていない状況になります。

さらに、顧客を集めるために多くの商品やサービスを開発する必要が出てきて、リソースが分散してしまいます。成功するためには、まず顧客のニーズを理解し、満足度を高める準備をしっかり行うことが大切です。

そうすることで、自然とリピーターが増え、持続可能な集客が実現できます。

STEP1
顧客を考える

顧客とは、特定の「ストレスや怒り」を抱えている人

一般的に、顧客とはお客様のことを指しますが、air Inc.では少し異なる見方をしています。私たちの定義では、顧客とは特定の「ストレスや怒り」を抱えている人々です。つまり、顧客は「不満から生まれる」という考え方です。

つまり、顧客の問題を解決することが、店舗や企業の役割となります。そのために提供される商品やサービスが、顧客の悩みを解消する手段となるのです。

まずは、自分の商圏エリアや地域にいる顧客の悩みや問題点を知ることが第一歩です。

例えば、地域の人々がどんな不満を抱えているのか、どんなサービスが求められているのかを調査することが必要になります。このような調査を通じて、顧客のストレスや悩みを把握し、それに対する最適な解決策を提供することが重要です。

顧客のストレスや怒りに対して適切に応えることで、顧客満足度が向上し、リピーターが増えることになります。成功する集客は、顧客の悩みに寄り添い、それを解決するための取り組みから始まるのです。

STEP2
コンセプトを作る

コンセプトとは、特定のストレスや怒りの「解決策」

コンセプトとは、特定のストレスや怒りに対する「解決策」のことです。この解決策が顧客にとっての「価値」となります。

つまり、コンセプトを作ることは、顧客に提供する価値を設計することに他なりません。顧客が抱えるストレスや怒りを理解し、それに対する解決策を提供することで、他にはない強力な「自社の価値」が生まれます。

特に、自社にしかできない独自の解決策であれば、その価値は一層高まります。

例えば、田舎の方に行くと空港や公共施設も遠く「オシャレなアパレルを見る事ができない」と言う地域課題があるケースがあります。確かに、大手のアパレル企業はあるのですが、街の人がみんな同じ服を着ている・・・私は、違いを表現したい。と言う顧客も少なからずいます。

そこで、「最新のトレンドファッションを見る事ができる」と言う解決策(コンセプト)のお店を作ったとします。解決策(コンセプト)にちなんだ、ファッションを韓国や海外、東京などから集め、セレクトショップのような形で商品を揃えることにしました。

みんなと同じは嫌だ!と言う悩みを抱えた顧客は

  • 少し高くても交通費をかけずに本物を見る事ができる
  • トレンドのオシャレな服が集まっている
  • 自分に雰囲気やサイズが合うか試着できる

などの「価値」を感じる事ができ、リピートにつながるという事につながります。

このように、解決策(コンセプト)を通して、商品やサービスのラインナップを考えていくことができます。顧客が満足しやすく、自社も得意で、自社しかできないことであれば、強力な解決策として機能します。

STEP3
接点を考える

接点とは、顧客に価値が伝わる「場所」

接点とは、顧客に価値が伝わる「場所」のことです。一般的にはタッチポイントとも呼ばれます。air Inc.では、認知の獲得が出来ていない初期の事業者様に対しては、WEBを接点に施策を行います。

効果の現れが比較的早く、計測しやすいからです。

しかし、接点はSNSやホームページだけではありません。商品を入れる袋やお皿、チラシやお店のデザインも立派なタッチポイントです。以下は、接点(タッチポイント)の一例です。

  • ホームページWEB媒体(ブログ、広告など)
  • パッケージ
  • 店舗デザイン
  • 紙袋
  • パンフレット
  • 商品を入れる
  • 容器接客
  • SNS
  • チラシ
  • 店内ポスターや掲示物
  • ロゴやブランドアイデンティティ
  • 商品タグやラベル
  • 接客
  • イベントや展示会

これらのすべての接点を通じて、顧客は「解決策(コンセプト)」を受け取っていると言われています。この接点に対して、自社のイメージを伝える必要がありますが、現実的には一気に行う事ができません。

ですので、少しずつ進める必要があります。air Inc.ではこれを「ブランディング」と読んでいます。

例えば、「フランスの高級ケーキが食べれるお店」と言うコンセプトの店舗があります。このお店の主軸となっているタッチポイントは、ケーキを買った時に入れてもらえる「紙袋」です。そこのお店のロゴが入っているシンプルな紙袋です。

この紙袋を、下げて歩いていると「あ、いいお店に行っているんだな」「オシャレな人だな」と言うような見方をされます。地元では皆が知っているステータスがある老舗のお店です。

美しいデザインの袋や心地よい店舗の雰囲気は、周囲の顧客に対してあなたのコンセプトを感じさせることができます。また、チラシやメニューのデザインに工夫を凝らし、顧客の目に留まるようにすることも効果的です。

商店街などにあるケーキ屋さんは、古くからお菓子やケーキを提供しているので、地元の人には「ケーキ屋と言えば、あそこだ!」と言うようなイメージが確立されています。そのため、特別な集客を行わなくても一定の顧客が存在を知っているため、選ばれやすい特徴があります。

接点の目的は、「価値」を知ってもらうことです。つまり、長年やってきていると言う実績は、数多くの顧客が知っている状態なので、非常に強力なものになります。

接点を最大限に活用することで、顧客に対して一貫したメッセージを伝え、あなたのビジネスの価値を効果的に伝えることができます。これにより、顧客との絆を深め、リピーターを増やすことができるでしょう。

集客の順番を確認しよう

air Inc.では、集客の考え方を「水漏れの改修工事」に例えて表現しています。

air Inc.では、集客の考え方を「水漏れの改修工事」に例えて表現しています。

集客の目的は、リピーターを増やすことにあります。リピーターが増えれば、安定した売上が見込めるようになります。しかし、集客は一気に解決するのが難しいため、段階を踏んで進めることが大切です。

段階を踏むことで、どこに問題があるのかが見えやすくなります。

初めて集客を行う方には、WEBを活用するのがおすすめです。ホームページやGoogleマップを使って情報を発信し、顧客と接点を持つことで、効率的に集客を始めることができます。

さらに、顧客のフィードバックをもとに改善を重ねていくことで、リピーターが増えやすくなります。集客は一度きりの作業ではなく、継続的に行うことが成功の鍵です。

計画的に段階を踏んで集客活動を進めることで、確実に成果を上げることができるでしょう。

水漏れを起こした状態での強引な集客

強引な集客を試みても、顧客が貯まるバケツに穴が開いている状態では、リピーターが漏れ続けてしまいます。お金を掛けて広告費を払い続けても、時間が経つにつれてその効果は低下してしまう可能性が高いのです。

さらに、サービスの状態が悪いと、必ず一定数の悪評が付きまといます。

顧客をしっかりと理解しない限り、彼らが本当に必要としていることを把握するのは難しく、その結果、顧客満足度が上がりにくくなります。

例えば、何度も来店してもらうためには、まず顧客が何を求めているのかを知ることが重要です。それに基づいてサービスや商品の改善を行い、顧客の期待に応えることで初めて、リピーターを増やすことができます。

顧客のニーズを無視して一時的な集客に頼ると、長期的な成功は望めません。まずは顧客の声に耳を傾け、問題点を修正することが不可欠です。

流行りのお店がすぐに閉店する理由

流行りのお店がすぐに潰れるのは、顧客の悩み(ニーズ)が一時的なものだからです。特に、2〜3年で消えてしまう顧客の悩み(ニーズ)を満たそうとしている店舗に多く見られます。

SNS映えを狙った商品は一時的に話題になりやすいですが、長続きすることは少ないです。集客用としては一時的な効果が見込めますが、顧客満足度を高められるかどうかを考えると、クレームのリスクもあります。

また、他店との競争で「自社だけが提供できるサービス」を作りにくいことも一因です。その結果、クーポンを発行して顧客を取り合う状況になりがちです。流行を追うだけでなく、顧客の本質的なニーズを理解し、長期的な満足を提供することが重要です。

持続可能なビジネスを目指すには、顧客との信頼関係を築き、独自の価値を提供する努力が不可欠です。

air Inc.
顧客設定の支援サービス

air Inc.では、自社の商品やサービスに対して、理想的な顧客を明確化する支援サービスを行っております。支援サービスは、自社に合ったコンセプトとお客様を明確にし、お客満足度が上がりやすい環境に改善します。

施策一覧