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コンセプトマップを活用して自分のビジネスに最適な自社のサービスの源泉を考えていきます。
この記事は2つ目の施策です
コンセプトとは?
コンセプトとは、顧客の特定のストレスや怒りの「解決策」
コンセプトとは、特定のストレスや怒りに対する「解決策」のことです。この解決策が顧客にとっての「価値」となります。
つまり、コンセプトを作ることは、顧客に提供する価値を設計することに他なりません。顧客が抱えるストレスや怒りを理解し、それに対する解決策を提供することで、他にはない強力な「自社の価値」が生まれます。
特に、自社にしかできない独自の解決策であれば、その価値は一層高まります。コンセプトを作ることで、事業者としても以下のようなメリットがあります。
- 一貫したイメージを与える事ができる
- 商品やサービスを考える際に判断基準になる
- 自分たちが提供している価値が分かる
つまり、自分たちがどのような価値を提供して、顧客(ストレスや怒りを抱えている人)の課題を解決するのかが明確になるため、事業を進める上でも重要になります。
コンセプトを考える
インサイト(本音)とは、ストレスや怒りとの「葛藤」
コンセプトは、顧客を見ることで生まれます。顧客が葛藤している矛盾、つまり本音を見ることが重要です。本音は、顧客の悩みよりも深いところにあります。場合によっては、顧客自身は「本音に気がついていない」とも言われています。
これを「インサイト(本音)」と言います。インサイト(本音)は「AだけどB」という文面で表すことができます。
例えば、「手軽に朝食を取りたい。だけど、腹持ちがいいものにしたい」というような矛盾がインサイト(本音)です。このような顧客の本音を理解することで、本当に必要とされる商品やサービスのコンセプトが見えてきます。
- 最新のファッションを楽しみたい。だけど、お金をあまりかけたくない。
- 運動したい。だけど、時間がない。
- 旅行に行きたい。だけど、予算が限られている。
- 健康に気を使いたい。だけど、美味しいものを我慢したくない。
顧客が何を求めているのか、どんな問題を抱えているのかを深く掘り下げることで、他社とは一線を画す独自のコンセプトを生み出すことができます。
顧客の視点に立ち、そのインサイト(本音)に基づいた解決策を提供することが、成功するマーケティングの鍵となります。インサイトを見逃さず、顧客の本音に応えるコンセプト作りを心掛けましょう。
コンセプトを決める
いいコンセプトには、必ず「ストーリー」がある
いいコンセプトには、必ずストーリーがあります。
ストーリーがあると、顧客にとってイメージしやすくなり、共感を得やすくなります。つまり、自社の魅力を伝えやすくなります。
新しい商品やサービスを紹介するときに、その背後にある背景や開発の経緯、どのような問題を解決するために作られたのかといった物語を語ることが大切です。
「クルマが欲しい。だけど、維持費がかかる」そんな悩みを抱えている人たちがいました。
でも、レンタカーは手続きが面倒で、車を買う以外に選択肢がありません。
そこで、私たちにできる「駐車場経営、レンタカー、車の在庫の数」を活用することにしました。
つまり、私たちは「カーシェア」と言う解決策で、顧客のストレスを解決します。
こうしたストーリーを持つコンセプトは、顧客にも理解しやすくなり、彼らの心に響くものになります。陥りがちなワナとして、「事業者の自己満足となっているコンセプト」があります。これは、顧客の問題を解決できない、または理解できないケースがあるので注意が必要です。
例えば、「安くて1000種類の機能を持ったスーツケース」と言うような商品があった場合、事業者としては機能性や技術力をアピールしたい思いが強く、顧客がそれを必要としているのか?(顧客が機能でストレスを抱えているか?)を見落としているかもしれません。
顧客が理解できるコンセプトを目指すことは、マーケティングにおいて非常に重要です。必ず、顧客目線で考えていくことをお勧めします。
単に商品の特徴を列挙するのではなく、その商品がどのように顧客の生活を変えるのか、どんな価値を提供するのかを明確に伝えることがポイントです。「安くて1000種類の機能を持ったスーツケース」ではなく、「軽くてゾウでも座れるスーツケース」の方が求められているかもしれません。
このように、具体的なストーリーを通じて、顧客に強い印象を残し、長期的な関係を築くことができるでしょう。
ワークショップ
コンセプトを作ってみよう
いい結果は、必ず「強みや得意なこと」から生まれる
マーケティングにおいてコンセプトを設定することは非常に重要です。ここでは、ワークショップ形式でステップ方式で進めていきたいと思います。簡単なマップを準備しましたので、上の図解を参考に一緒にやってみてください。実践的かつ効果的にコンセプト設定を行うことができます。
当メディア記事「STEP1:戦略〜顧客を考える」のワークショップ「顧客を決める」で決めたストレスや悩みを深掘りするフェーズです。決めた悩みのインサイトを見つけてみましょう。
まず、顧客のインサイトを見つけましょう。「AだけどB」という形で顧客の葛藤や矛盾を洗い出します。例えば、「健康になりたいけど、運動する時間がない」といった具合です。
次に、自社の強みを3つリストアップします。他社にはない独自のポイントや優れたサービスを明確にします。これが、顧客の問題を解決するための基盤となります。「自社は、他社と比べて〜」と言う文面を使うと見つけやすいかもしれません。
例えば、「健康に関する知識を発信する事ができる」「時短の運動方法に詳しい」「通いやすいところに場所がある」のようなものかもしれません。
- 自社は、他社と比べて〜健康に関する知識を発信する事ができる
- 自社は、他社と比べて〜時短の運動方法に詳しい
- 自社は、他社と比べて〜通いやすいところに場所がある
リストアップした強みをもとに、顧客のインサイトを解決する方法を考えます。例えば、「運動する時間がない」に対して、「短時間で効果が出るフィットネスプログラム」を提供するといった具合です。
コンセプトは、今後の事業の核になる部分です。自社が背伸びをしないと達成できないコンセプトは、無理をし続けることになるので、今できるベストなコンセプト(解決策)を設定する必要があります。
最後に、その解決策を顧客に伝わる言葉に変換します。簡潔で分かりやすく、顧客が「これだ!」と思うような表現を心がけましょう。例えば、「忙しいあなたでも、1日20分で健康になれる!」といったフレーズです。
言い換えるには、「顧客(ストレスや悩みを抱えている人)」に合わせることを重要視してください。理想としては、顧客が使っている言葉が使えると伝わりやすさが向上します。
- 1日20分で健康になれるパーソナルジム(毎日通える人向け)
- 買い物帰りに20分で健康になれるパーソナルジム(主婦向け)
- 仕事前の20分で健康になれるパーソナルジム(仕事してる人向け)
- 1週間に20分で健康になれるパーソナルジム(ケアしたい人向け)
とあるラーメン屋さんの
コンセプトから生まれたアイデア
福岡を代表するとあるラーメン屋さんでは、コンセプトを「徹底されたラーメン屋」としているとair Inc.では考えています。実際に、創業メンバーだった方に話を聞いてみたところ「全てにおいて徹底する」と言う社風があるです。
まず、飲食店であれば1000万円ほど店内の改装費にかけるのが理想的と言われる世界です。
そのラーメン屋さんは、看板に2000万円ほどの店舗もあり、店内は一般店の10倍ほど掛かることもあるそうです。そこまで徹底されたラーメン屋さんでは、トイレもぶっ飛んでいます。なんと、トイレットペーパホルダーが20個以上も設置されており、ニュースでも話題に。
この施策は、決して思いつきではなく「徹底されたラーメン屋」と言う源泉となるコンセプトから来ているものと考えています。
関連情報:人気ラーメンチェーン “多すぎる”トイレットペーパー 壁に28個も…なぜ?
コンセプトは接点で伝わる
コンセプトは、顧客が利用する場所(店内やトイレ)にも反映させることができます。先ほどのトイレの例でも示したように、コンセプトを店内全体で表現することで、顧客に強く印象付けることが可能です。
コンセプトを活かすためには、アイデア次第で多くの方法があります。例えば、店内のデザインや装飾、従業員の制服、提供されるメニューなど、あらゆる接点でコンセプトを具現化することができます。
自社にとってベストなコンセプトが決まると、自然と他社との差別化が進んでいきます。これにより、顧客に対して独自の価値を提供しやすくなり、競争力を高めることができます。また、真似をされたとしても自社の強みから出ているコンセプトがあれば、他社の方が自然と劣ってしまうので気にする必要もなくなります。
コンセプトを一貫して伝えることで、顧客との信頼関係を築き、リピーターを増やすことができるでしょう。
air Inc.
顧客設定の支援サービス
air Inc.では、自社の商品やサービスに対して、理想的なコンセプトを明確化する支援サービスを行っております。支援サービスは、自社に合ったコンセプトとお客様を明確にし、お客満足度が上がりやすい環境に改善します。
施策一覧
業種別に
集客の方法をシラベル
集客改善ガイド
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